group_inouとダリと一線を越えない勇気
一時期、大好き過ぎてドハマりし、今でも大ファンのgroup_inou(グループイノウ)。
ちょっとおかしな、それでいて楽し過ぎるHip-hopの世界を作り出す男性2人組のユニットです。
一番お気に入りの曲は、イルカセラピーこと「THERAPY(セラピー)」
溢れ出すシュールレアリズム感。
キャラクターデザインをはじめとするMV制作は、アート集団のAC部が手掛けていることもあり、元々のすっごい曲調とアートが融合し、予想谷しない化学反応が起きた、イノウファンなら誰もが大好きな超人気作です。もちろん、思いっきり中毒になった私。歌詞やMVに登場する"サモエド(犬)"のキャラクターを羊毛フェルトで作ったぐらいハマりました。
cpさんのリリックがやばす。
THERAPYの歌詞はやばすやばす。かっこわらいが付かずにはいられません。(笑)
かつて熊とライオンとも闘った、勇敢な犬サモエドのようです
ご覧下さい まさに サモエドのようです!
犬がほんと好きで、しかも、サモエドは飼いたいとさえ思っていたがサモエドには過酷な熱帯地域にいる為断念したあの、あこがれの犬!
cpさんのリリックは、とことん不思議で引き込まれます。そして、躊躇しない下ネタが満載なのも、とても潔く爽快ですらあります。
関係しないような言葉同士が、メロディの一部になって音になる。
わくわくさせてくれる。
もちろん、cpさんのリラックスボイスがなくては始まらない。
imaiさんの音源がやばばばば。
ゲームの世界とドラム音が融合した独特で可愛くもあり、おちゃめでもあり、めちゃめちゃカッコ良くもあり、脳内快楽的メロディーをさららっと作り出すimaiさん。
Liveなどでimaiさんがはっちゃけてノリノリなのが、オーディエンスよりも楽しそうなのが、イノウのライブの醍醐味で、いつも凄い盛り上がりがみんなが愛して止まない証拠。
元ドラマーのimaiさんならではのドラムのリズムが、機会音と特別な音となって、毎度、虜にさせられちゃいます。
めがね男子としてのカリスマ度もやばばです。
楽曲ほとんどがすごい楽しくて、ipodのプレイリストには全部揃えるべきですが、印象的な曲をピンポイントに紹介していくなら、一番に思い出すのはやっぱりこの曲。
私の思い出の曲。
comingout(カミングアウト)。
カミングアウトは、イントロから切ないリズムで、テンションはスタートダッシュ状態。そして、メロディーにのるリリック。リリックの中には、こんな一文がありました。
いやいや やっぱりこのままで
一線越えないでいよう
この曲は、たぶん切ない恋の歌。え?下ネタ満載?いえ、これは切ない恋の歌だと思います。
思い出すなぁ。
それはちょうど、comingoutをリピートする程ハマって聞いている時期。なんと偶然、恋愛の駆け引きで"一線越えるか問題"が起きていた私。そして、その時期はちょうど年始。毎年の恒例行事で、いつもの神社を訪れて、いつものようにおみくじを引きました。
そこで「恋愛」の部分をなにげに見ると、なんとこんな事が書かれていました。
「一線を越えるな」
きっぱり書かれていました。それ以外のコメントは差し控えられており、きっぱりと、それも命令口調で断固越えてはならぬと。
イノウも越えなかったし、神様には断言されるし、すんなりと怖じけ付き、潔く身を引き、弱さに打ち勝った、懐かしい思い出…。
今になって思えば、そのおかげで(?)その恋もキレイな思い出のまま大事に上書き保存されている気がします。良かった良かった。
そんな、印象深いエピソード付きの名曲もあったりと世界観に共感しまくりのグループイノウの活躍から益々目が離せません。
そもそも、グループイノウってどういう意味のグループ名なのだろう。とファンならば考える所で、公式にはきちんとした解釈はされていないのですが(ノリで決めたような事をお話ししていたような…)曲名も、英単語が多い印象。統一制があるのでなんだか意味ありげと詮索してしまいますが、イノウのことだから、特に何もなさそうでもあります。
STORYは、ラストの間奏部分、脳内トリップ必須の名曲。
RIPは、下ネタを可愛く歌ってます!リズム最高。
グループイノウは、ほんとうに聞き込んでいる為か、思い出が沢山。
少し前、イノウのルーツについて考えたりしていた頃、ちょうど、スペインを訪れていた私。
そこで、スペイン出身の芸術家サルバドール・ダリの記念博物館を訪れたときの事。
これらの有名な代表作品をみました。
…、唇(ん?曲名のRIP)、
卵のオブジェ(ん?アルバムのジャケ)、
ダリさん本人よく頭にイルカ乗せる(ん?THERAPY?!)
…シュールな世界観が特徴の作品が多いダリと、
グループイノウ。
なんだかシンクロしてしまい、勝手にルーツを感じてしまったスペイン放浪記の一コマも、とても良い思い出です。